コールセンターと水商売

以前、私は昼間は営業のアルバイトをして夜は水商売をしていたことがありました。理由が引越しをするために金融機関でお金を借りたので、その返済のためです。もちろん昼間の職場には掛け持ちしていることは報告済みでした。昼間の仕事を始める前から水商売をやっていたからです。

私が働いていた職場はコールセンターでしたので、掛け持ちのアルバイトなどの規制は特にありませんでした。昼間の仕事を始めて1ヶ月くらい経った頃でしょうか、突然会社の社長から「赤い顔して、酒ばっか飲んでるからまだ酔っ払ってるんじゃないの?」と職場のみんなの前で笑いながら言われました。私は元々お酒は飲まないので、酔っ払った状態で昼間の仕事に行くことなどあり得ません。それなのに、そんな事言われてしまって、私は「水商売=酒飲む」なんて偏見だろうと思いました。もちろん、その社長も笑いながら言っていたので最初は冗談のつもりで言ったのかもしれません。でも、ことある毎に毎回そんな事言われていました。これって明らかにセクハラとかパワハラになるんじゃないの?と思いました。

たしかに、会社からすれば掛け持ちでアルバイトしているっていうのは、あまりいい気分ではないのは分かっています。しかも、私の場合は夜の仕事に間に合わないから通常の勤務終了の時間より30分早く上がらせてもらっていましたので。でも、事前に説明はしていましたし、早く上がる分早く出勤していましたので文句言われる筋合いはないはずなのですが。

私にも事情があり、すぐには二束のわらじは辞められなかったのでしばらく職場では肩身の狭い思いをしました。そんな肩身の狭い思いをして数ヶ月、会社の状勢が変わり、突然その社長は会社を辞めていきました。私は内心「これでもうあんなこと言われなくて済む」とホッとしていました。

すると、今度は夜の仕事の方からいちゃもんをつけられるようになりました。夜の店の社長には「昼間仕事してるからこっちの仕事がおろそかになるんだ」とか「昼間働いてるから営業かけなくてもいいと思ってんのか?」などちくりちくりと文句を言わるようになりました。当時私は、昼間の仕事の休憩中やお昼休憩の時間を削ってお客様に連絡して、それなりにきちんとやってるつもりでした。そりゃタイミングが悪くてお客さんを呼べない日ももちろんありましたが昼間の仕事をしてるからといって、それを理由にサボったりすることはありませんでした。

しかし、経営する側から見ればそう見えてしまったのかもしれません。結局、どっちの職場からも理不尽なイジメのような扱いを受けました。私は、性格上物事をきっちり分けないと気が済まないタイプなので、昼間は昼間、夜はよると仕事の内容も全く違ったので分けてやってるつもりでしたし、昼間の仕事の人を店に呼んだりしたことは一度もありません。でも結局どっちの社長にも誤解されてしまって、結局体力的な問題もあって夜の仕事は辞めざるを得なくなってしまいました。

これで、私が夜仕事してるから昼間の仕事を遅刻ばかりしているとか、仕事中に居眠りしてしまっているというなら言われても仕方ありません。しかし、昼間も夜も遅刻なんか一回もしたことないですし居眠りなんかもしたことなかったのに……そう思うと悔しくてたまりません。しかも、夜の仕事を辞めるときも散々社長に怒鳴られ罵声を浴びせられました。辞めるときに私物がキッチンに置いてあったので取りに行きたいと伝えると「店のものもってくんじゃねーぞ」「この泥棒女が」などと言われました。結局、昼間の職場も会社の閉鎖をともなって退社して今は親の経営する会社で事務員として働いていますが、あのとき味わった屈辱は今でも忘れることが出来ない、そんなトラブルでした。