何でも自分のミスにされてしまい、2ヶ月で辞めた

以前、レストランでウエイターの仕事をしたことがありました。百貨店の中に入っているレストランだったのですが、一度でいいからウエイターの制服を着て仕事がしてみたいと思っていた私は、これが初めてのアルバイト経験でした。

コンビニで求人情報誌を買って、いくつか探していたのですが、3つ応募したうち、唯一採用になったのがこのお店でした。オーナーさん夫婦が2人で切り盛りしていて、同世代のスタッフも多く、賄い付きだったという点も魅力の一つでした。

勤務して1週間くらいは、一緒にアルバイトとして入った男性と、研修をすることになりました。まずは、百貨店の全体研修を受けて基本的なマナーを学び、その後、実際に勤務するレストランでの実践的な研修が始まりました。私も、もう一人の彼も、飲食の仕事が初めてだったので、基本中の基本から教えてもらいました。何もかもが初体験だったので、オーダーの取り方や食器の運び方など、すぐに覚えられずに苦労したのを覚えています。一方で、一緒に入った彼は、物覚えも早くセンスもあったため、私より早く実務をこなすようになりました。その間も私は一人で、オーナーからつきっきりの指導を受け続けていました。そしていつのまにか「できない奴」というレッテルを貼られてしまうようになったのです。

それでも諦めずに、仕事をマスターしようと必死に頑張ったつもりです。同じホールスタッフからは煙たがられていたような気もしますが、嬉しかったことに、私の頑張りを見てくれていた厨房担当の人が、ある日食事に誘ってくれたのです。私は救われたような気がしました。とにかく一生懸命やっていれば、そのうち楽にこなせるようになるから大丈夫だよという言葉に励まされました。その厨房スタッフの方のおかげで、翌日からもまた頑張ろうと思えたのです。

ところが、相変わらず、ホールではどこか嫌われているように感じました。というのも、私の動きが悪いという噂がホールスタッフの中にあったからです。確かに人よりも仕事ができないことは自分でもわかっていましたから、なんとか覚えようと必死に努力していたつもりです。でも、日に日に周りのスタッフが冷たく接してくるようになり、オーナー夫妻まで私の文句を言っているのを聞くようになりました。

そして、ついに「もう辞めたい!」と思う出来事が起こりました。それは、私の犯したミスではないのに、私がやったミスにされたからです。しかも2回もありました。間違って別のお客様に料理を運んだと言われたのですが、それは明らかに私が運んだものではありませんでした。それから、コーヒーが少なくなってきたら、コーヒーメーカーに水を入れてボタンを押し、新しいコーヒーを淹れておくという仕事があったのですが、その作業は、気が付いた人がやるというルールでした。私はコーヒーがなくなっていることに気づいたため、新しいコーヒーを作るためにコーヒーメーカーのボタンを一度だけ押したのですが、「ボタンを2度押しただろ!」怒られ、私のせいでコーヒーが倍の薄さになってしまったというのです。これも私がしたことではありませんでした。

ここまで来ると、精神衛生上良くないと感じ、私は2ヶ月頑張りましたが、辞める決断をしました。 オーナーに告げると、ようやく辞めるかというような嫌みまで言われました。 正直腹が立ちましたが、早く辞めたかったので余計なことは言わず、制服だけ後日返して退職しました。 制服を届けに再度お店を訪れた時にも、再び嫌みを言われ、挙句の果てに、百貨店に提出する衛生検査(検便)だけは出せよと言われました。 それは私の義務ではなく、提出したくない女性スタッフの代わりに出せということだったのです。 もちろん拒否しましたが、最後まで後味の悪い結果でした。

私は初めてのアルバイトということもありましたし、もしかすれば飲食業が向いていなかったのかもしれません。 ただ、私に、仕事ができないという問題はあったにせよ、やってもいないミスを自分のせいにされたりするような職場では二度と働きたくないと思いました。

これからアルバイトをしようと考えている方は、まず事前に応募したいお店に行って雰囲気を体感することや、面接時に店長さんがどんなタイプの人なのかを十分知ることが大事だと思います。 雇う側が絶対的に偉いわけではありません。お互いが助け合ってはじめてお客様にサービスができると思うのです。 ですから、そのお店やスタッフの雰囲気を知ることを最初に行った方が良いと思います。 そして、もし酷い職場だとしたら、早めに辞めることも選択肢の一つとして持っていても良いのではないでしょうか。